香川の飲食、物販店、通販コンサルタントのブログ

23歳の時の話。
その頃の私は、BIGI・メルローズ・イタリアンカジュアルに
車はイタリアンミニ。それ以外は認めない嫌な奴だった(笑）

何かのテレビで見たのかな？
急に8000メートル級の山が見たくなって
それまで勤めていた会社を辞めた。はは　若いねえ

タイ、バンコクで1週間。ネパールで2ヶ月滞在した。
これが初めての海外旅行。

金がなくなりゃ帰ってくりゃいいって
半年オープンのエアチケットでね

生まれて初めて貯金した30万持ってズタ袋一つで出かけた。



タイ～カトマンズ。国内線でポカラへ（帰りはバス）
カトマンズのトリブバン空港からロイヤルネパールが飛び立った瞬間
空砲を撃つ。なぜって？ポカラ空港の牛をどかすためだよ　はは

今から20年も前の話だけどノンフィクションだ。

2月に行った訳なんだが、どうにもあったかくてね
昼間はＴシャツで汗かかない程度。
住みたいとまで本気で思った。

ポカラで泊まったホテルが相部屋1泊500円でね
そこには中学生の娘と小学生の弟がいたんだ。

そのホテルの真裏が学校でね
nayaハイスクールっていったっけ
私も、そこに毎日遊びにいく訳。

ご多分にもれず学校のグラウンドは子供たちでにぎわってる。
初日。外国人だから遠巻きで見るわけ。はは
二日目。恐る恐る近づいてきては、離れる。
三日目。その中でも大きい子供がいきなり英語を試してきやがる

彼ら観光で成立ってる国の子供は自分の英語力を外人相手に
がんがん試す。このあたりが日本との決定的な差なんだよな。
日本人なら見ただけで・・・みたいなね
ネパールだって20世紀に鎖国を解いた国なんだ。
まともに国交だってなかった時代だよ。

その数日、ホテルの娘に通訳を頼むことにした。
どうしてもあいつらとコンタクトを取りたいって思ったんだ。

彼女が色々話してるがまったくわからない。
しばらくして一番小さい（幼稚園ぐらいかな？）のがそばまで来て

手を差し伸べて「サッティー」っうて言う訳
ネパリで「友達」だそうだ。
その日は暗くなるまでそいつらと遊んだ。
夕方暗くなって親が向かえに来る。昭和30年代だよ・・・
「ナマステ」って言いながら一人消え二人消え
そして最後に残ったのがそのチビっこ
こいつはその学校の用務員さん？の子供で学校に住んでる
こいつの親が迎えに来たときにはあたりはもう薄暗くて
ぼんやりマチャプチャレが見える。

なんか意味もなく涙が止まらなくてね。ずっと

毎日、朝5時に起きて朝日でピンクに染まるマチャプチャレ
ダウラギリ・アンナプルナを見ながら甘いチャイとビスケット。
お昼は決まったチャイナレストランで春巻きを食う。
がきんちょとグラウンドで遊んで
夜は9時には電気が消えるから適当に寝て、また朝が来るって訳

そんな生活を2ヶ月も続けたら、社会復帰なんてできない。はは




ポカラを経つ日。

いつものように遊びに行ったら
子供たちが泣くんだよ
通訳してもらうと「帰るな」ってことらしくてね

ズボン穴あいててちんちん見えてる裸足の子供がね

まさにウルルン滞在記だな　あはは


帰国後、広告の世界に戻る
車は四駆に買い替え、服もちゃんと洗濯してりゃいいかって

人生観変わるっていうけど
思いっきりだな　はは